星野さんの写真展で久しぶりに銀塩写真に浸りました。最新鋭のデジカメと比べたら、性能が数十分の一程しか無いフィルムカメラで撮影されたものです。でもいい写真、心を掴む写真とはカメラの性能うんぬんとは直接には関係がなく、あくまで普遍的なものであることを、来場者の眼差しを見てあらためて思いました。最新鋭の性能を駆使して撮影できる領域は、写真の可能性として希望に満ちた必然のものでしょう。でもそれだけで写真の進化と考えるのは早計に過ぎます。魂に響く写真というのは、自然と物語が浮かび、自らの命と向き合い、空想と現実が織りなす覚醒の世界へと誘うようなものの気がしてなりません。